ゆとりのある公募生活

公募の実践ブログです。

川柳やラジオCMコンテストなどの公募に挑戦していきます。

 

 

言及やリンクはご自由にどうぞ。

 

 

(コラム) 名句鑑賞

まずはコチラの川柳をご覧ください。

 

「母と来た 公園に今 子を連れて」

 

情景が目に浮かびます。

子どものころに母親に連れてきてもらった公園に、親となった自分が来ている場面です。親になってはじめて、親の気持ちが分かるようになります。きっと母もこんな気持ちで見守っていてくれたのだろうと。また、長年変わらず公園がそこにあるという懐かしい気持ちも読み取れます。まるで時がとまったように、当時の情景が蘇ってきます。

作者自身が、昔のことを思い出しながら、はしゃぐ子どもを見守っている…この子が親の立場になったときに、同じように感じてくれるのだろうか…。実に味わいのある句です。

しかし、公募川柳が趣味の人にとっては、モヤモヤ度100%の句です。まして、この句が入賞していたらモヤモヤ度200%になります。

 

実はこのパターンの句は数多くのコンテストで入賞している句なのです。

「~と来た ~に今 子を連れて」

検索するといくらでも見つかります。

・父と来た

・母と来た

・父母と来た

・祖父と来た

・祖母と来た

などなど、いろんなバリエーションがあります。

 

そのことを知っていて似たような句を応募するのは言うまでもなく違反ですが、難しいのは、このパターンは味わいがある良い句ができるのに、バリエーションがあるため検索にヒットしにくいということです。自分で情景を思い描きながら、推敲してようやく出来たらこのパターンだったということもありえます。

多くの人に共感される句は、言い方を変えると誰でも思いつくということです。

 

そういうわけで、頭をひねって考えた句が入賞して喜んでいたら、盗作疑惑で騒がれてしまうという最悪の結果になってしまう可能性が大きい句です。

コンテストの主催者が選考の段階でボツにしてくれればいいんですけどね。

 

最近もとあるブログで話題に出てたのでわたくしもコラムにしてみました。

 

ちなみに冒頭の句は、googleで検索してもヒットしません。

もし川柳を始めて間もない自分がこの句を作ったら、応募してしまいそうです。

そして叩かれて人間不信になる…。

 

「~と来た ~に今 子を連れて」

 

真剣に考えてこの句を作った作者には同情します。

このパターンにはくれぐれもご注意ください。